森林経営

始まりは、明治43年(1910年)に豪雨により岩手県盛岡市の中津川が氾濫し、市内は橋梁流出の大惨事となったことによります。創業者の三田義正は水源地帯に植林して治山治水を図ることが重要であるとし、米内川、中津川の流域に沿って荒廃地を買い求めました。明治44年(1911年)から50年間で850haの造林を行い、以後今日まで100年間林業を続けています。
 
概要
岩手県に約1000ha、北海道に約900haの森林を所有して林業を行っています。岩手県では人工林率79%で、杉34%、赤松26%、唐松22%となっています。林齢では80年生以上が42%です。北海道では広葉樹が68%を占め、豊かな美しい自然を残しています。
高品質な木材を提供するため伐期を120年とし、毎年約7haの皆伐を行っています。下刈や間伐は岩手県知事に認定されている森林経営計画に従い適切に行っています。伐採量は年間約5500㎥です。近年は内装材などの需要が高まっている広葉樹の育成にも取り組んでおり、岩手県では天然更新、北海道では間伐を行っています。
CO2排出権の販売
CO2排出権とはCO2排出量を削減したと見なすことが出来る権利です。どなたでも排出権を購入して自身のCO2排出量を削減することが出来ます。この仕組みをカーボン・オフセットといいます。カーボン・オフセットは温暖化を抑制します。当社は岩手・盛岡の自社森林が5年間で実際に吸収した1302トンの排出権(J-VER,J-クレジット)を環境省のルールに従って創出しました。

今まで岩手県内外80社から排出権をお買い求めいただき、CO2を削減しました。販売代金は弊社森林の造林や間伐などの森づくりに使わせていただき、さらにCO2を吸収します。排出権をご購入されたお客様にはカーボン・オフセット証明書をお渡しし、CO2削減を目に見える形でご提供しています。
排出権取得森林の二酸化炭素吸収量(トン)
2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 排出権取得量
123 128 187 192 189 177 174 171 1,341 1,302