酪農

明治35年(1902年)、北海道岩内郡共和町小沢の土地を国から借り受け、牧場開設に着手しました。馬の繁殖改良を行い、優良軍馬を生産するまでに至りましたが、熊の襲撃、冬期間の資料欠乏、伝染病など不運が続きました。明治41年(1908年)、畜牛に方針転換し、エアッシャー種を北海道の月寒や岩手県の小岩井農場から移入して牛乳の生産を開始しました。昭和62年(1987年)にはホルスタイン種を導入し、平成9年(1997年)からアイスクリームの生産を行っています。近年は地域産業体験の受け入れも行っています。
 
酪農でできること
三田農林は農林牧畜業の1つとして酪農を行っています。酪農は私たちの食生活を支えています。牛乳はカルシウムなどの栄養素が含まれ、加工食品の原材料にも幅広く使われます。乳製品は嗜好品であり生活に彩りを与えます。また、放牧酪農は観光にもなり、きれいな風景と牛とのふれあいを楽しむこともできます。そして牧場があることで雇用が生まれ、観光客やたくさんの関係者が訪れるため、地方を活性化させ豊かにします。
北海道共和町はこんなところ
酪農を行っている三田牧場は北海道岩内郡共和町小沢にあります。共和町は札幌から西に車でわずか90分の位置にあり、今インバウンドが増加しているニセコ町や倶知安町のホットスポットに隣接し、海産物や農産物が豊富でおいしい町です。冬はスキー、夏はラフティングなど気軽に大自然を楽しむことができます。
三田牧場の歴史と立地
三田牧場は明治35年に創業者の三田義正が岩手県から開拓に入りました。鬱蒼とする森林を切り開き、農耕馬や軍馬の繁殖から酪農に転換しました。牧場としては北海道最古級の歴史があります。眼下にはニセコ連峰や羊蹄山が望め、背後には東京ドーム170個分の自社森林を擁した自然豊かな牧場です。
三田牧場の放牧経営
約800haにわたる森林の一部を酪農地として活用し、約50頭のホルスタイン種を飼育しています。北海道では5~10%しかない放牧型の酪農を行い生乳を出荷。牛は行動範囲が広がってストレスが軽減されるうえ、歩くことが増えるので丈夫になります。また放牧により美しい景観が保たれています。
三田牧場のアイス製造
また、牧場内でカップアイスを製造しています。生乳の生産、加工、販売を全て牧場で行っています。放牧地でストレスなく運動させ、健康に育った牛の搾られたばかりの良質な生乳をいち早く使用します。まず生乳を30分間65℃で味が変わらないように低温殺菌します。原料はこの生乳の他、生クリームと練乳のみと最低限とし、急速冷凍して味を閉じ込めます。保存料は使用していないので、食べたときに三田牧場の放牧牛ならではの生乳のコクと甘み、すっきりとした後味が口の中に引き出されます。
三田牧場の目指すところ
共和町がある道央地区は外国人を含めた観光客が増加しています。美しい放牧地を見ながらアイスを食べたり、牛と触れ合ったりしながら牧場自体を楽しんでいただきます。たくさんの出会いがあふれる観光牧場を目指しています。
カフェ 三田牧場
雄大な放牧地の牛を眺めながらアイスクリームを食べられるカフェが共和町に2023年5月1日にオープンします。
小沢駅から徒歩15分の場所、ニセコや小樽に車でお越しの方のために駐車場も完備してあります。
搾りたての牛乳を加工した最高のアイスクリームを最高の景色と共にお楽しみください。